整形外科病棟では骨折の緊急手術や人工関節置換術などの予定手術が多く行われており、看護師には手術前後の適切な周手術期ケアが求められます。
術前は患者さんの不安を和らげるとともに、手術への備えとして全身状態を把握します。
特に高齢者の場合は、既往症の有無や普段の認知機能、筋力の状態など詳細に確認することが大切です。
術後にスムーズな回復プロセスをたどるためにも、手術前からリハビリテーションの重要性について説明し、患者さん自身の理解と協力を得ておく必要があるでしょう。
手術直後の術後管理では、生命兆候の確認だけでなく手術部位の観察や疼痛コントロールが最優先されます。
整形外科の手術は強い痛みを伴うことが多いため、医師と連携して適切な鎮痛剤を使用し、苦痛を最小限に抑える配慮しなければいけません。
また、患部の腫れや感覚異常、血流障害などの神経症状を見逃さないよう注意深く観察します。
長期間のベッド上での安静による血栓症や床ずれ、肺炎といった合併症を防ぐため、早期離床を促す関わりも欠かせません。
医師や理学療法士と連携しながら、安全に配慮して可能な限り早い段階で身体を動かせるようサポートします。
術後の状態が安定した後は、退院や日常生活への復帰に向けたリハビリの継続が中心です。
看護師は病棟での生活全般において患者さんが安全に移動できる環境を整え、転倒や転落の防止に努めます。
退院後の生活を視野に入れ、自宅での動作や注意点について患者や家族へ指導を行うことも大切な役割です。
手術という大きなイベントを乗り越え、再び自分の足で歩き出すまでの過程を間近で支えることは、整形外科で働く看護師にとって大きな意義があるでしょう。